「共同募金の実態調査」結果報告
平成26年(2014年)1月 神奈川県共同募金会 横須賀市支会


考察
7、考察(今後へ向けた取り組みの案)

(1)地区社協活動を町内会へ理解・周知をしていく方法

・設問9・設問10より、町内会によっては、共同募金が地区社協で使われていることを知らない実情、そして地区社協活動が知られていない実情が確認できました。
・今後、市社協については連合町内会議に参加するなどの町内会活動への参加、地区社協については、町内会が地区社協活動へ積極的に参加できるようにしていくなどの取り組みが考えられます。

(2)町内会費からの一括での募金
・設問13・自由意見欄より、募金を集める方々が高齢になっていること、普段、留守で家にいない家庭が増えていること等により「世帯訪問の募金活動がつらい」という内容から「町内会費での一括募金ができるのか」といった意見がありました。
・今後、町内会費・自治会費に共同募金の予算付けをし、総会で承認を得て町内会費での一括募金をする取り組みが考えられます。

(3)世帯訪問での募金方法
・戸別募金が「町内会未加入者の増加」「高齢化による世帯の収入の減少」「マンション等募金を募りにくい世帯の増加」「単身世帯や共働き世帯で留守の世帯の増加」等より、これ以上、募金を見込めないという声がある一方で、町内会・自治会へ未加入の世帯・アパート・マンションへの募金協力の働きかけていること、普段かかわりのない人と話が出来ること。転居してきた方とも接することが出来ること等、住民とのかかわりのきっかけとなっていることが確認できました。
・今後、見守り・孤立の発見を兼ねた戸別募金へとなるような取り組みが考えられます。

(4)配分の方法
・募金は額を増やすことが目的ではなく、使われる目的があって募金が行なわれます。そしてその目的に賛同した人が募金を行なうことで募金活動が成り立っています。本来であれば募金をするだけではなく、どう使われるかを確認することで理解が深まります。
・今後、地区ごとに配分した団体からの報告会、そして、どういった団体へ配分すべきかプレゼンテーションなどを行い公開での審査を実施するといった取り組みが考えられます。

(5)新たな募金の取り組みの検討
・自由記述欄には、町内会だけに募金を頼らず、募金方法を多方面に広げることの希望があると同時に、一過性で終わらせることになるのであれば、募金方法をあまり多様化しないほうが良いといった意見もありました。
・今後、既存の募金である戸別募金、法人募金、街頭募金、職域募金、校内募金のうち、法人・職域募金として企業等への働きかけ、校内募金として、学校の授業等で共同募金について理解を促す働きかけに力をいれていくことが考えられます。あわせて、一過性で終わらせることない形で市内のイベントにてブース等を設け、募金を募ることが考えられます。

(6)まとめ
・まずは、調査を総括した全体のまとめとして報告をしました。今後は、地区ごとに傾向があるか等を、この調査結果の結果から確認していきたいと思います。


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