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短期入所を除いた、おおむねいずれのサービスも60%以上の方が、現在の利用回数で十分としているのに対し、
短期入所は約70%の方が、もっと利用したいと回答しています。
噂では、希望者が多く、予約開始日に、すぐに一杯になってしまう施設もあるとの話もあります。
「利用出来ない」欲求不満も、この数字に表れているのではないでしょうか?
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<横須賀市役所介護保険担当>
これは、普段市民の方々とお話をしていても感じていることなのですが、こうして調査結果として出ると「・・・」という気分です。
平成11年の介護保険前に比べ、利用者は、月平均3割増になっいて、施設もフル稼働に近い状態。それでも、使えないということは、
希望者が、さらに多いということです。
サービスが自分で選択できるという部分が浸透しているというのは喜ばしいことでもあるのですが、やはり、一度ショートを使うと、
介護者の方が、在宅での介護に比べ、楽で、負担も少ないので、出来ればそちらを多用したいとなる。
混んでいても、「ダメでもともと、つかえりゃラッキー」的な希望もあるようです。
「利用希望月の2ヶ月前の1日」から申込み受付というルールを、横須賀ではとっていて、その日の、ケアマネは、
人気歌手のコンサートのチケットどりのような状態、施設側もひっきりなしに電話がかかってくるような状態になるといいます。
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こういった状況になると、ケアマネジャーの力量云々では、どうにもならない部分というのが出てきているようです。
それに対して、不満を持つ利用者の方も多いのではないでしょうか?
施設付きのケアマネとか、そういう予約方法なら、職員の多い事業所とか、力のある法人のコネのあるケアマネとかが良いなんていう噂も、
ちらほら聞いたりしますが・・・?
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<横須賀市長寿社会課介護保険担当>
たとえば、短期入所施設への予約申込みの時、ケアマネジャーにAとBという施設の申込み希望があるとします。
A→Bという順番で、連絡をいれたところ、Aしか予約がとれなかった。
もし仮に、B→Aという順番に電話していれば両方とも予約がとれていたなんていうことは
良くある話なので、ケアマネさんの運、不運によるところは、いまの段階ではあるかもしれません。
ただ、多くの方が2週間くらい、べたっと希望されることが多いようですし、また火曜日と水曜日だけは希望が少ないなどで、
虫食い的に空いている日もあるわけです。
しかし、「1泊2日とかでは、送迎のほうだって大変だし・・・」、だから使えないとなることも多いようです。
○介護者の会代表
施設を持たない、訪問、在宅系の小さな事業所のケアマネジャーさんに対し、「とても良い対応をしてくれた」と感謝していた話を、
このまえ聞きました。
すごい親身に対応してくれるところもあるそうです。逆に、すごい有名な事業所のケアマネさんでも、
「ほったらかし」みたいな話も聞きます。 一概には、言いきれない部分もあるんじゃないでしょうか。
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入所待機者は1000人ともいわれていますし、「施設入所の定員がやや少ない→だから、短期入所希望が多い」
ともいえますが、根本的に施設の数、ベッド数が、希望者の割に不足していることがうかがえます。
もちろん、横須賀市も、この現状を黙って見ているわけではありません。
今年中にも、多くの施設がつくられますし、既存の施設の増床も行われるようです。
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<横須賀市長寿社会課介護保険担当>
長く施設を利用したい方、入所希望の方が、入所出来なくて、その場しのぎの、長い短期入所を利用しているといったことは現実
としてあるようです。
今年度の、施設増、増床によって、短期入所や、施設入所待ちも、多少は緩和すると予測しています。
また、横須賀市は14年度予算でも、施設づくりに、力を入れています。
計画では、平成16年までに現在のベッド数の約1.6倍くらいになる予定でいます。
○介護者の会代表
短期入所も、施設入所も、「いっぱい」という実感があります。となると緊急時、お年よりだけではなく、介護者が病気、
ケガでどうしようもなくなった場合が心配です。
また、「ろうけん」が老人ホーム化しているのも気になります。
<横須賀市長寿社会課介護保険担当>
前文にもありますが、1〜2日間の短期の緊急なら、虫食い的にあいている短期入所で対応できます。
本当に緊急で、どうしようもない場合、特別養護老人ホームには、100人定員だと、だいたい5人くらいは入院されている方がいます。
その空きへ特別に入れてもらうような対応もしたことがあります。
「ろうけん」について、そう感じるのは介護保険以前には6ヶ月過ぎると報酬が安くなるため、「出ていってくれ」となりましたが、
介護保険では、報酬は入所期間とは関係なくなったからでは・・・。
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