えっ!要介護状態になった男性の2人に1人が・・・?

厚生労働省が行った「2000年介護サービス世帯調査」によると、「手助けや見守りが必要となった主な原因」の第一位は 「脳血管疾患(脳卒中(くも膜下出血・脳内出血・脳梗塞)など)」で、34.1%でした。
男性にいたっては、なんと51.6%、つまり2人に1人が、この「脳血管疾患」で介護が必要な状態になったという結果がでました。

脳血管疾患は、脳に栄養を運ぶ血管の障害により発症し、遺伝、身体状況、生活習慣(食事、喫煙、飲酒、健康管理等)、 環境などの要因が複雑に関係しているといわれています。
高血圧や糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病による発症も多いそうですが、生活習慣は改善することが可能で、 それによって疾患を予防することや、軽減することができるといわれています。

そこで栄養士さんに、生活習慣病予防を考えた、バランスの良い食事や、メニューを教えていただきました。

脳卒中予防の食生活

脳卒中の予防で一番大切なことは、血圧のコントロールです。
そのためには、現在血圧に異常がなくても、次のことに注意しましょう。

  • 血管の弾力を保つために、良質のタンパク質(魚・肉・大豆製品・卵など)をほどよく取りましょう。

  • 余分な塩分を体外に排出する食物繊維(野菜・海草・きのこなど)の摂取をこころがけましょう。
    果物も適量を。うす味料理に慣れ、加工食品のとりすぎには、注意しましょう。
    調味料は、かけるよりつけて食べる習慣を。

  • アルコールは適量をこころがけましょう。1日の飲酒量は、日本酒なら1合、ビールなら大びん1本が目安です。
    休肝日も週に2日間。

  • 適正体重を維持しましょう。
    肥満は大敵です。歩くことを基本に体を動かしましょう。また、ゆっくりかんで食べることも大切です。

協力 神奈川県栄養士会第4ブロック
バランスのとれた献立例 朝食
ごはん、卵とチンゲン菜の炒めもの、にら納豆、焼き味噌汁、きゅうりの漬物
昼食
食パン、ジャム、いわしのカレークリーム煮、オニオンわかめ、ミルクティ、すいか
おやつ
お茶、抹茶かん
夕食
豚しゃぶポン酢おろし添え、うどん、かぼちゃのごま煮
イラスト


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