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<横須賀市役所介護保険担当>
たしかに、そのとおりです。以前は入所申込みするのに、市役所で、いろいろと根掘り、葉掘り聞かれ、審査されましたが、
今は要介護度1があれば、基本的には申し込めます。現在、特別養護老人ホームへの入所待ち者は横須賀では1000人とも
いわれています。ただ、この数字にも、ちょっとしたカラクリがあります。
ある施設で、入所者に空きができたので、申し込んでいる方に電話で入所の案内をしたら、「まだ、いいです」
「もう少し自宅で頑張ってみます」と言われ、次の入所者を決めるのに、何人もの方に確認をしなければならなかった
ということもあったそうです。
介護保険以前では、すぐにでも特養への入所が必要な方に待っていただいていたので、「待機者」と呼んでいましたが、
いまは、いつかは入所したいという方もいらっしゃることから「申込者」と呼んでいます。
どうしても「これから数年後は、どうなるかわからない」という不安感がありますし、これだけ並んでいるなら、
並んでおかないとという焦燥感もあるので、とりあえず申込みしといたほうが良いという判断の方もいるようです。
いずれにしろ、多くの方が特養に入ることを希望されていますので、新しい施設の整備をしていこうとしています。
ただ被保険者がサービスを選べるのが介護保険ですが、この入所に関しては、介護度等によって、むしろ施設に選ばれて
しまっているのが現状のようです。
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