ご家族の方が痴呆になってしまった。その時、あなたはどうしますか。




痴呆は病気といわれています。原因や治療法はよくわかっておりません。
しかし、痴呆になってしまったからといって悲観的にならずに前向きに考えることが痴呆と向き合う1つの方法です。
ここでは、そんな前向きになるためのアドバイスを紹介します。



早期発見をこころがけよう
不安に思ったときは早めに医師に相談しましょう。痴呆以外の原因であることや痴呆の進行を遅らせることがあるからです。
また、身近にそういった方がいなくてもご自身で痴呆に関心を持つことが予防法につながります。
最近では若い方の痴呆もありますので自身の心がけとして学ぶのもいいかもしれません。

否定しないで受け止めよう
痴呆の行動を、理屈で訂正したり、否定や拒否をするとかえって反発・興奮し本人が混乱してしまいます。
それだけでなく本人の自信を失わせ、萎縮させて、痴呆の進行を早める結果になりかねません。
介護する方には大変なことだと思いますが、痴呆の方の行動や言動に不満を感じても、危険が無い限りそれを いったん受け止め、受容的態度でのぞむことが大切です。
たとえば、「家に帰る」といって外に出ようとしたら、いったんそれを受け止め、「その辺まで送るよ」と いって一緒に近所をひとまわりして帰ってきます。家に帰ったら 「お帰り」 と声をかけてあげたりします。
夜だったら「電車がもうないから」とか「ちょっとお茶を飲んでからいこう」となどといって気を逸らすのも 1つの方法です。その人の世界にあわせ自分を演じることと、短気にならずに気長につきあう心構えが痴呆の 方には必要です。

身の回りの安全に配慮を
廊下、台所、お風呂場、トイレなどには「てすり」など怪我予防のための器具をつけましょう。
また、雑誌や新聞紙の束などを玄関先などに置いておくと、転倒の原因になりますので整理整頓を常にこころがけましょう。

迷子にならないための工夫をしましょう
連絡先などを書いた札を服に縫い付けておきましょう。本人が嫌がったりする場合もありますので目立たない襟の裏につける場合もあります。
市社協では、徘徊先を電波でキャッチするサービスを行っておりますのでそういった機器を使うのもひとつの手です。
痴呆でなくともお年寄りの場合は何があるか分からないため連絡先などを記したものを携帯するとよいでしょう。


ひとりで悩まず、できるだけ多くの方からアドバイスをいただきましょう
介護する方も本人も家に閉じこもりっぱなしではお互いにつらい思いをしてしまいます。
介護をするには積極的に外にでて情報収集することが上手な介護といえるでしょう。
いくつか相談場所を書きましたので参考にして下さい。

公的な相談機関
在宅介護支援センター
横須賀市社協介護相談(ここでは福祉機器の展示や相談にも応じています)
横須賀市役所長寿社会課
介護をしている方たちの集いもありますので参加してみてはいかがでしょうか。
介護者の会いずみ会
主な活動場所 衣笠公民館
北部介護者の会
主な活動場所 北健康福祉センター
介護者のつどい
主な活動場所 ヴェルクよこすか
なるたけ多くの方の協力を得ましょう。
民生委員さんや地域の方たちの協力をえましょう。
徘徊時は警察へ連絡しましょう。
ガソリンスタンドやコンビニエンスストアなどに声をかけておきいざというときために備えましょう。

また、新聞、広報紙などでセミナーの開催を紹介していることもありますのでそれに参加してみるのも1つの方法です。

無理のない介護をこころがけましょう
介護の場合は、介護される方と介護する方にとっての苦労は多くあり、なかなか一言で解決することができず、日々葛藤があるかと思います。
お互いにとって出来る範囲でよりよい方法を探っていくために福祉サービスを利用したり専門化相談したりすることが大事なのではないでしょうか。

介護をしている方たちの集いの詳しい内容については、横須賀市社協までお問い合わせ下さい。
電話046−821−1301





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