ボランティアニュース(141号) (平成19年10月号) |
"今年もハートに赤い羽根" 〜活動する人も募金する人もボランティア〜 |
厳しい残暑から解放され、秋の風を感じ始める10月、街中を行き交う
人たちやテレビニュースに出てくる人たちの胸元に赤い羽根がついていることに気付く。
共同募金運動の始まりである。 「民間の社会福祉の支援」を目的に、戦後間もない昭和22年(1947年)に第1回目の 運動が展開されて以来、募金活動に携わる人、寄付する人・・・多くの人の協力によって 「支えあう気持ち」は現在まで受け継がれている。 61回目となる共同募金運動が今年も全国一斉に始まり、横須賀市内でも各所で 街頭募金が行なわれた。 |
募金初日の1日。京急汐入駅前では、緑ヶ丘女子高校の生徒たちが寄付を呼びかけた。 付き添いの桜井典子先生によると、街頭での赤い羽根募金に協力するのは今年が4回目。 福祉委員会の生徒たちを中心とする有志が参加しているという。福祉委員会は、高齢者施設や 障害者支援などのボランティア活動をしているが、募金もその一つで、今年は6人の生徒が、 横須賀中央駅と汐入駅の2ヶ所に分かれて「共同募金にご協力をお願いしまーす」と大きな声を 張り上げた。 その一人、3年生の仲江川寿世さんは今回が初参加。「委員会に入っているが、これまで 十分な活動が出来なかったので、この募金に参加することにした。最初は大きな声が出せ なかったが、だんだんと慣れてきた。お願いの声に応えて、募金してもらえるととても うれしい」と話していた。 |
お母さんたちの会16ミリ試写室の副会長の篠原淳子さんは、「老人会や施設の訪問など
いろいろなボランティア活動に参加していますが、街頭募金もその延長で、20年以上
続けています。小学生のグループが自分たちの意思で募金してくれました。その気持ち、
とても大切でえらいなあと思いました」と笑顔で話していた。 また、市立横須賀総合高校JRC同好会の皆さんも放課後に街頭に立ち「赤い羽根共同募金に ご協力ください」と大きな声で呼びかけていた。2年生の渡部友恵さんは「私たちの学校では 校内にも募金箱を設置し募金活動を行っています。街頭では無愛想な人もいますが、 態度や表わし方は問題ではない。募金の気持ちが根っ子にあり、それで誰かが幸せになる。 それがいいです」と話してくれた。 |
厚生労働大臣の告示により、10月1日〜12月31日の3ヶ月間、北海道から沖縄まで全国一斉に
行われる運動。12月中は歳末(年末)たすけあい募金もあわせて行う。戸別募金、街頭募金、
職域募金、学校募金ほかさまざまな方法で募金できるような仕組みがある。 「共同募金」は、都道府県ごとに行われており、災害時など例外を除き、集まった寄付金は その県内の民間社会福祉の資金として使われることとなっている。 広域的には、社会福祉施設や県域で活動している団体などに配分され、市区町村においては、 社会福祉協議会や小地域のさまざまな福祉活動団体などに配分される。 |
孤立しがちな一人暮らしの中途失聴者、難聴者の生活支援を目的に活動しているグループ。
平成11年結成、会員は現在9名。 月に1回ボランティアセンターの活動室で茶話会を
開き、耳の不自由な方と交流しています。「皆さんこの茶話会を楽しみに来て
下さいます。今後はもっと大勢の方に参加してもらい交流の輪を広げていきたいと
思います」と代表の岡部希求子さんは話します。 筆談とメンバーの通訳で参加者に聞きました。 「趣味は和裁です。手作りの手芸作品をバザーに出品して喜ばれています」 (92歳女性) 「衣笠から50分歩いてボランティアセンターに来ます。趣味は酒とウォーキングです」 (72歳男性) 「毎日福祉センターの3階で趣味の囲碁をやっています」(75歳男性) 参加者は皆大変元気で、歌ありダンスあり、95歳の方の詩吟も披露されるなど、 毎回和やかな楽しい茶話会を開いています。(2007年12月20日一部訂正) |
障害者週間キャンペーン ボランティア募集 |
国際障害者デーの12月3日から日本における「障害者の日」である12月9日までの
「障害者週間」にあたり、障害者への理解促進、障害者の自立と社会参加の促進を
目的として、『障害者週間街頭キャンペーン』を実施します。 日時 12月4日(火)、5日(水) 午後2時〜3時 場所 4日 京急久里浜駅、JR衣笠駅 5日 横須賀中央駅、汐入駅、追浜駅 ※どちらか一日だけの活動でも参加できます。 内容 障害者団体会員や障害者地域作業所メンバーとともに、駅前や商店街で 街頭キャンペーン啓発物品を配布します。 主催 障害者週間実行委員会(市障害者団体連絡協議会/横須賀・ 三浦地域作業所連絡会/市ボランティア連絡協議会/市社会福祉協議会) 申し込み 11月9日(金)までにお申し込みください。 *11月29日(木)午後1時より、配布物品の仕分作業を行います。こちらもボランティアを 募集しています |
ボランティア講座シニア編 |
おおむね50歳以上の方ではじめてボランティア講座シニア編を受けられる方を対象に
講座を開催します。 内容はボランティア経験者との座談会を中心にボランティアの基礎知識を学びます。 日時 11月28日(水)午後2時〜4時 場所 市立総合福祉会館5階 教養活動室(和室) 定員 20名(先着順) 参加費 無料 ※おすすめのお菓子があればお持ち寄りください。 申し込み 11月6日(火)から受付開始 |
〜ボランティア・市民活動講座〜
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人の話を聞くには「聴き方」があります。今回は相手の話を聞くことの大切さを
理解するとともに、聴き方についての基本的な事柄について理解する講座です。 日時 12月20日(木)午後1時30分〜3時30分 場所 市立総合福祉会館 5階 ホール 講師 NPO法人ホールファミリーケア協会理事長 鈴木絹英氏 参加費 無料 定員 200名(先着順) 主催 横須賀市社会福祉協議会、ボランティアグループ「よこすか傾聴の会」 |
布おもちゃ 新作できました |
「アンパンマンボーリング」 アンパンマンやメロンパンナちゃん(ボール)が、バイキンマンやドキンちゃんなど (ピン)を倒すボーリング型ゲームです。一人で楽しむも良し、二人で点数を競うも良し、 みんなで集まってワイワイ盛り上がるも良し、ぜひ楽しんでみてください。 ○ 貸出期間は1週間、一人一団体で2点まで(無料) ○ 貸出作品は、よこすか布おもちゃ |
第32回横須賀三浦地区障害児者ふれあい作品展 |
障害のある方々が学校や作業所、施設などで製作した作品の展示、販売会です。 日時 平成19年11月15日(木)〜18日(日) 午前10時〜午後8時 ※最終日は午後7時で終了 会場 ショッパーズプラザ横須賀 2階 センターモール 問い合せ 県立三浦しらとり園 地域支援課 堀野・仲平 TEL 848-5255(代表) |
ボランティアセンターの印刷機の使い方が変わりました |
8月1日よりよこすかボランティアセンターの印刷機にコインラック
(コイン式課金装置)を設置しました。それにともない次のとおり使い方が
変更になりました。 ○印刷機を使用する際、小銭が必要となりますのでご用意ください。 (ボランティアセンターで両替はできません)使うことのできる金種は 500円、 100円、50円、10円 です。 ○コインラックで領収書を発行することができます。 ※コピー機は従来どおりセルフサービス、後払い制です。 |
おもちゃの病院 これからの開院日 |
11月10日、12月1日、平成20年1月12日、2月2日、3月1日 【毎月第1土曜日、1・5・6月は異なります】 受付時間 午前10時〜12時 場所 市立総合福祉会館4階 ボランティアセンター第1活動室 ※電池で動くおもちゃを持参する場合は、新しい電池をお持ちください。 ※修理代は無料です。部品交換の場合は実費負担をお願いします。 |
*申し込み・問い合わせは、ボランティアセンターまで |
メロディー @日時:11月4日(日)9時45分〜16時 内容:外出介助 場所:ソレイユの丘 A日時:12月2日(日)9時45分〜16時 内容:レクリエーションの介助 場所:総合福祉会館 メロディーはダウン症のお子さん(8〜13歳)のグループです。 サークルかえる @日時:11月11日(日)10時〜16時 内容:みかん狩りの介助 場所:津久井浜 A日時:12月2日(日)9時45分〜16時 内容:レクリエーションの介助 場所:総合福祉会館ほか @、Aともにお弁当、参加費(500円程度)が必要です。 サークルかえるは知的に障害のある大人のグループです。 アクション @日時:11月10日(土)、11日(日)集合13時、解散16時 内容:宿泊介助 場所:箱根 A日時:12月9日(日)7時〜20時 内容:外出介助 場所:東京ディズニーシー @、Aともに2000円の参加費が必要です。 アクションは知的に障害のあるお子さん(16〜19歳)のグループです。 米海軍横須賀基地MWR 日時:11月17日(土)7時30分〜16時 内容:ファミリーアニマルランドのお手伝い ゲームコーナー、フードコーナー、ふれあいコーナーなどのお手伝い 場所:ベース内 18歳以上の方で体力に自信のある方。運転免許証、パスポート、写真付住民基本台帳 カードのいずれかが必要です。 ふれあい広場運営委員会 日時:11月10日(土)9時〜16時 内容:イベントのお手伝い 会場案内、会場設営、片付け、ゲームコーナー、ごみ整理など ※活動は選べません 場所:総合福祉会館 ふれあい広場は横須賀・三浦地区の知的に障害のある方々の交流イベントです。 お弁当が出ます。 |
ボランティア・講座への参加の申し込み ボランティア・講座への参加の申し込み、問い合せは次の方法でお願いします 電話 046-821-1303 FAX 046-824-8110 Eメール shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp ※申し込み先が別途記載されている場合は、そちらへ直接お申し込みください。 |
はないちもんめ |
スーパーからの帰り道、前方から若い父親の後を懸命に追う三歳くらいの女の子に
出会った。赤いサンダルをつっかけた格好が、カルガモの親子と重なって何とも
かわいい。見とれていたその時、父親が下水脇のフェンスにつばを飛ばした。
後を追う女の子も同じようにフェンスに近寄った。父親をまねてのしぐさが、
何ともこっけいで憎めなかった。振り向いた父親がばつが悪そうに
「まねしなくていいんだよ」と、ひとこと言ってさっさと歩き出した。 近頃老若問わず、男性が所構わずつばを吐くのに出会う。先日の午後、 いつも通るトンネルの中でせき込む男性の後を歩いていて、身をかわしたことが あった。ティッシュを持ち合わせていなかったのだろうか。なぜあのようなことを 大人が平然とするのだろうか。これだけは何とも許しがたい。たばこのポイ捨てより 不潔である。犬の散歩時と同じように、路上や他人の庭先を汚してはならない。 住みよい街づくりも、こんな小さなことから始めねばと思っている。 |
編集後記 |
○…補助椅子や隣も胸に愛の羽根(水原秋桜子)―さわやかな秋の風に乗って、
今年も赤い羽根がやってきた。日本で共同募金が始まったのは、大戦の傷跡も
生々しい1947年。民間の社会福祉事業を支えるのが目的だった。それから60年。
「寄付する人も募る人もボランティア」の精神で、絶えることなくその歩みを
刻んできた。
○…赤い鳥がなぜ赤いのか、それは赤い実を食べるからだ。では、共同募金が
なぜ赤い羽根なのか、ロビンフッドやアメリカンインディアンがなぜ赤い羽根を
身につけるのか、それは赤い羽根が勇気と善行のしるしだからだ。60年前の第1回、
善意の額は約6億円だった。平均賃金が1,950円の時代だから、現在に換算すると
1,200億から1,500億だといわれる。そして、昨年は152億。衣食足りて善意薄れる―
だとすると、なんだか寂しい。
(Y・T)
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(通称:よこすかボランティアセンター) 〒238-0041 横須賀市本町2-1 市立総合福祉会館4F Tel:046-821-1303 Fax:046-824-8110 E-mail: shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp |