横須賀市社会福祉協議会ボランティアセンター ロゴ

ボランティアニュース(134号) (平成18年8月号)




楽しいことは、みんな大好き 遊んだ、笑った、ボランティア
県立武山養護学校の「サマープログラム」が、今年も7、 8月の計6日実施され、延べ数十人のボランティアがその活動を支援しました。そのうちの、 若い二人のボランティアにスポットを当ててみました。
夏休みの思い出づくりのために
みんなで楽しい昼ごはん 武山養護学校の阿部幸乃先生によると、「サマープログラム」は高等部肢体不自由過程の 生徒を対象にした夏休み中の余暇活動で、ボランティアの助けを借りながらボーリング、 買い物、料理、ゲーム、花火大会などで一日を過ごすというもの。
長い夏休みで退屈しがちな子供たちに刺激のある時間を与えてやろう、親にも自由な時間を 作ってあげよう−といったことを目的に、10年ほど前に保護者が立ち上げたという。
学校や家庭の延長ではなく、普通の高校生が体験する一般的な社会生活を知ってもらおう ということで、保護者の付き添いはやめ、引率の先生も最小限にして、ボランティアの力を 借りているのだという。
ことしは、ボランティアサークル「ふれあい」の仲立ちで、米海軍横須賀基地に勤務する 米国人ボランティア数人も加わり、生徒たちは普段できない触れ合いを喜んだ。
楽しく汗をかいた若き虎と竜
あさがお さて、今回紹介するボランティアは横浜市の県立二俣川看護福祉高校1年の杉原実虎君と 松本竜司君。 虎と竜の二人です。

杉原君が「サマープログラム」に参加するのは、昨年に続いて2回目。 福祉の仕事に興味を持ったのは、学校の総合学習の職業体験で養護学校に行ったことが きっかけで、親が養護学校の教師をしていることもあって、中学2年のときから ボランティアを始め、老人ホーム訪問でお年寄りと踊りをするなど、いろいろやってきた。 将来は看護士など看護関係の仕事につくことが目標で、そのために今の高校に入った。 ボランティアをしているといろいろな人と知り合うことができ、いろいろな話をすることが できるのが楽しいし、将来の自分の仕事にも役立つと思っている。それに、今日などは 昼ご飯を食べさせてもらったし、ただでボーリングもできたし―と、屈託なく話してくれた。

松本君は今回がボランティアデビュー。もともと興味があったのと、友人の杉原君の勧めも あってやってみようと思った。田舎の祖父を2年前に亡くしたが、十分に介護して あげられなかったことにくいが残り、福祉関係の道に進もうと思った。看護士になりたいと 思っている。初めてボランティアをやってみて、車イスを押すことの大変さを実感した。 ちょっとの坂道でもかなりの力を必要とし、腰が痛くなった。しかし、趣味のことなど いろいろな話をし、その中身を理解してニッコリと笑ってくれたときはとてもうれしかった。 英語が好きなので、片言ながらも米国人のボランティアと話ができたのもうれしかった。 こういったボランティア体験は、将来生きてくると思う。楽しかったので来年も来ます― と満足気だった。
命燃やして蝉は鳴く
あなたは何に燃えますか
発足20周年!在宅介護者の会「いずみ会」
根本先生の講演の写真 在宅介護者の会「いずみ会」の発足20周年記念の集いが、6月10日に県立保健福祉大学 (Kanagawa University of Human Services)で開かれ、同大学の根本嘉昭教授が ヒューマンサービスとしての介護」と題して講演した。以下はそのエッセンス。
社会福祉の考え方は、サービスの対象も、種類も、提供主体も、提供場所も時代とともに 大きく変化してきた。現在の福祉サービスの理念、目的は「個人の尊厳を守ることを旨として、 福祉サービスの利用者が地域で自立した生活を営むことができるように支援すること」にある。
福祉サービスはすぐれてヒューマンなサービスであり、人格と人格、心と心の触れ合いを基本と して、サービスの利用者、提供者、その周囲の人のすべてをいやし、豊かにするものだ。 それは、乳を与える母と子の信頼に満ちたまなざしの交換に似ており、周囲の人にも幸福感を 与える。
現在は地域福祉時代になった。福祉サービスを必要とする人が地域で自立した普通の生活を 送れる(ノーマライゼーション)、支援を必要とする人を見逃さず、孤立させず、地域社会が 包み込む(ソーシャルインクルージョン)、それが住み良い地域社会であり、自信と誇りを 持って後生に残すことのできる社会だ。そういう地域社会を創造するための第1の主体は、 地域住民にほかならない。
[いずみ会]在宅介護をしている人たちが、悩みなどを話し合い、互いに支え合おうと 始めた会。20年前に公郷地区の5人の主婦で立ち上げたこの会も、今では会員約40人。 月1回の会合のほか、半年に1回は楽しみな遠足が待っている。
保育ボランティアグループ 「ポピンズ」
ポピンズの会の様子の写真 ボランティアで保育をするグループとして平成12年(2000年)4月に発足しました。 メンバーは現在6名。 市の消費生活センターや児童図書館からの依頼で、母親が受講している間の子どもたちの 保育をしている。
取材の日は総合福祉会館の広い和室で、2人のメンバーの方が見守る中、子どもたちは のびのびと楽しそうに遊んでいた。
代表の桃井教子さんは「メンバーは育児の経験のある子ども好きな方ばかりです。 大変だと思うこともありますが、出来る限り続けて行きたいと思います」と話していた。
グループの名前はイギリスの小説で、映画化されたメアリー・ポピンズからとったものだ という。
募集  ハンディキャブ運転ボランティア募集中!
ハンディキャブ ロゴ 送迎ボランティアグループ「ハンディキャブよこすか」では、公共交通機関を利用できない 高齢の方、障害のある方、車いすを利用する方々の送迎をするボランティアを募集しています。
○活動日時:毎週月〜金曜日の都合がよい時間
○活動場所:横須賀市内および隣接市町
○内容:リフト付自動車または自家用車による利用者の送迎
○活動用件:普通自動車免許をお持ちの方
※毎月第3水曜日の午前10時から定例会を行っています。
募集  横須賀市立市民病院ボランティア募集
活動内容:病院玄関、外来診察室・検査室、会計窓口等の場所のご案内及び付き添い案内。
活動日:外来休診日を除く月〜金曜日の午前8時30分〜正午まで
     *このうち、ご都合のよい日・時間で活動できます。
その他:市民病院でボランティアをしたいけれど、来院する人の案内は抵抗があるという方は、 活動についてのご相談に応じますので、お気軽にお問い合わせください。
連 絡 先:市立市民病院患者支援室 電話 856-3136(内線3255)
お知らせ  おもちゃの病院開院日
修理のイラスト 9月2・10月7日・11月4日・12月2日・H19年1月13日・2月3日・3月3日 【 毎月第1土曜日(1月は第2土曜日)開院 】
時間:午前10時〜正午
場所:よこすかボランティアセンター第1活動室
※電池で動くおもちゃをお持ちの際は、新しい電池をお持ちください。
※修理代は無料です。部品交換の場合は実費負担をお願いします。
お知らせ  布えほん 新作情報
布えほん ちいさなまじょのぼうけん

「ちいさなまじょのぼうけん」

小さな魔女が冒険の途中で、いろんな魔法をかけていきます。
○ 貸し出し期間は、一人・一団体で2点まで一週間借りられます。
○ 作品は、すべてよこすか布おもちゃグループ“ポケット”による手作りです。
お知らせ  ボランティアセンターに貸出しコーナー設置
貸出しコーナーの様子の写真 ボランティアセンターのコピー機付近に貸出しコーナーができました。
筆記用具・はさみ・のり・スタンプ台など活動室利用の際、ちょっとあると便利 な事務用品があります。
○対象:活動室を利用する方
○貸出日時:月曜日〜土曜日(日曜・祝日除く)午前9時〜午後5時
※貸出しコーナーにないものは持参してください。
お知らせ  ボランティア連絡協議会講演会 開催
横須賀市ボランティア連絡協議会では、昨年の会設立25周年記念講演会に続き、 今年も開催します。ぜひご参加ください。
○日時:10月14日(土)午後1時30分〜4時
○場所:市立総合福祉会館 5階 ホール
○テーマ:「横須賀市の児童問題の実状と取り組み」
○内容:<基調講演>「児童問題の理解と対応〜児童相談所での相談を通じて見えて くる子ども達の実態〜」 講師 土橋俊彦氏(横須賀市児童相談所副所長)
<パネルディスカッション> コーディネーター、パネラー4名出席予定
※パネルディスカッションの詳細は、ちらし、社協だよりをご覧ください。
※事前にお申し込みの上ご参加ください。
ボランティア募集

*申し込み・問い合わせは、ボランティアセンターまで

☆単発の活動☆
ふれあい運動会 10月15日(日)8:30〜17:00 場所:諏訪小学校
ボランティアの内容 ●会場設営 ●準備・片付け ●誘導 ●交通整理 ●競技補助  ●清掃など
ふれあい運動会は、障害のある方と地域との交流を目的に毎年行っている運動会です。 雨天順延。お弁当が出ます。

☆継続した活動☆
バスケットボール バスケットボールの指導 場所:横須賀アリーナ(不入斗)
ボランティアの内容 ●知的障害者バスケットボールチームの指導
●月1〜2回(土曜日)9:30〜12:00
●知的障害者中心のチームです。メンバーを理解して、指導してくださる方。
●試合もあります。まずは一度見学を!!
はないちもんめ
はないちもんめ のシンボル画像 車で一時間程の所に住む娘の家に行って来た、というNさんと出会った。
Nさんはその日三人の子育て中の娘を案じ、エプロンと前日作った惣菜を持参した。 ところが、やかんも鍋もきれいに磨かれていた。お昼に食べた野菜がいっぱい入った実沢山の 味噌汁と煮物は、味がしみておいしかった。そんなNさんの一言ひとことを、私はうなずきながら 聞いた。
娘には自分達の大変だった子育てを思い、手を貸してやりたい、何でも教えたい、知ってほしい と思いながら、知恵袋の受け売りをしている節もある。たまに娘から「それ知っている」 なんて言われがっかりする時もある。反対に娘から新しい便利な調理小道具や簡単料理を 教わることもある。そんな娘達はとうに一人立ちしているというのに、私達の頭の中は いまだに子どもでしかないのだろうか。私とNさんは、お節介と知りつつ子離れは まだまだ先のようである。

編集後記
○…根本教授の講演(記事参照)を聞いて「ジャネーの法則」というのを知った。 時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する、つまり、30歳の大人の1年は1歳の子どもの 30分の1年、60歳なら60分の1年になるという学説だそうだ。言い換えれば、60歳の人は 30歳の人の2倍、時間がたつのを速く感ずるということになる。ジャネー氏はその理由を 明確にしていないらしいが、あらゆることに対する情熱、関心、探究心などが薄れ、 無為徒食の日々を送っているわが身を振り返れば、その理由は明白だ。
○…ところで、蝉(せみ)の世界に「ジャネーの法則」は適用されるのだろうか。たぶん否だ。 蝉の生涯はわずかひと夏。その夏の終わりに、命を燃やし尽くそうとするかのように身を 震わせて鳴いているのを見ると、彼らの心理的時間は日を追うごとに長くなっているとさえ 思える。蝉にならって燃え尽きて終わるには何をすればいいのか。考えているうちにその日は 終わる。ではまた、じゃねー。 (Y・T)


ボランティア・講座参加の申し込み
電話 046-821-1303
FAX 046-824-8110
Eメール(ボランティア応募用)shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp
(講座応募用)koza@yokosuka-shakyo.or.jp

(福)横須賀市社会福祉協議会ボランティアセンター(通称:よこすかボランティアセンター)
〒238-0041 横須賀市本町2-1 市立総合福祉会館4F
Tel:046-821-1303 Fax:046-824-8110
E-mail:shakyo-v@abox22.so-net.ne.jp

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